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中高年は、根面の虫歯に注意です!りんご歯科通信 第108号

りんご歯科通信 第108号 2016年7月1日発行

中高年は、「根面う蝕(虫歯)」に注意です!

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現在では虫歯予防が進み、乳歯の虫歯の数は減少傾向にあります。
その反面、永久歯、特に壮年期の虫歯の数は増えているという調査結果が報告されています。
私たちの大切な歯を長く健康に守るためには、成人の永久歯におこる虫歯を防がなくてはなりません。
今、永久歯の虫歯の中で問題にされているのが、今回ご紹介する「根面う蝕」です。

「根面う蝕」とは?

「根面う蝕」とは、歯の根の表面にできる虫歯のことです。
若い人は歯の根は見えていませんから、歯茎の下がった高齢者に特有の虫歯です。
自覚症状がなく進むことが多く(高齢者になるに従って、歯髄腔とよばれる神経の部屋が狭まるため痛みに鈍感になってしまうのです)歯茎の下の気づきにくい場所で虫歯が進み、発見が遅れたり、治療が難しいのがこの虫歯の特徴です。

根面う蝕の原因は?

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人は年齢とともに歯茎が下がっていく傾向にあります。
また、歯周病や不適切な歯磨き、咬み合わせの問題でも根面が露出すると考えられています。

この根面は、咬み合わせの部分より5倍も酸によって溶けやすい、つまり虫歯になりやすいのです。
また、根面う蝕の原因は、高齢者の特徴とも関係があります。
高齢になると唾液が少なくなります。

また、薬の副作用によっても唾液が少なくなることがあります。
酸を中和する唾液が少なくなると虫歯は進みやすくなります。
のど飴など甘い物を一日に何度も口にすることは、根面う蝕を増やす大きな原因と考えています。
その他に、身体能力の低下、食生活の変化、歯周病、入れ歯や被せ物が入っている歯が多くなり、プラークコントロールがしにくくなることが原因と考えられます。

根面う蝕の予防法

まずは飲食に気をつけることや正しい歯磨きをしっかりとすることが大切です。
特に、根面が露出している部分や、歯と歯の間のケアに注意したいです。
りんご歯科では、予防と早期発見のために定期的検診に来院されることをお勧めしています。
また、多くの患者さまが虫歯と歯周病の予防ため月1回程度のメンテナンスに来院されています。

りんご歯科
TEL  0587-93-7708 
                                         http://www.ringodc.com                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             

2017年3月15日
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